前回、大量のOpenPose画像を使ってどうやって全パターン画像生成するか?みたいな話を書いた。↓

23/07/27 PythonからWebUIのAPIを叩き、大量に画像生成。そしてEagleのAPIと連携して生成画像を自動で整理

これについてその後、WebUIの標準機能でControlNetのバッチ生成が可能な事に気付いたので、みなさんはそれを使えばよさそうだ。↓

https://twitter.com/umiyuki_ai/status/1687313285170053120

さて、最近は画像AIで漫画を描く作業を軌道に乗せようと試行錯誤しているが、なかなか大変だ。

実際にAIで漫画を描こう(というより作る?編集する?)としてみてて分かってきたが、画像AIで漫画を描くのは相当体験が悪い。やってて相当イライラするハメになる。

というのも、AIが描くものはあまりコントロールが効かないからだ。

プロンプトを打ち込んで、生成ガチャを引きまくって、60点くらいのマシな奴が出てきた時点で、「これで妥協するか…いや…粘れば80点の画像が出てくるかも…」とか悩みながら、めんどくせ…これでいいやと結局諦める。これを1コマごとに延々と繰り返す。

クソである。

LoRAの普及やControlNetの登場、高度に微調整された様々な高性能モデルの登場によって、状況は改善され続けてきているものの、それらも一旦頭打ち感が出てきつつ、結局はまだまだコントロール性が不足している。というか、これ以上精密にコントロールしたいんだったもう手で描けや!という話なのかもしれないが。

AIで漫画を作るのに比べたら、自分の手で、手描きで漫画を描くのは最高の体験だと言える。たとえ絵が下手だろうがなんだろうが、手描きのマンガなら描くものを自分が100%コントロールできる。その自分が100%コントロールできるという体験が最高だし気持ちいいのだ。

例えば、ハンターハンターの富樫先生は、幽白を描いてた時に、締め切りに追われまくって自分で満足のいかない作品を掲載するハメになってる状況が続いて、ストレスが死ぬほど溜まっていた。富樫先生はアシスタントに手伝ってもらうのも本来はイヤらしい。つまり、自分の作品を全部自分でコントロールできない事がしんどいのである。だから、ある時から富樫先生はアシスタントを雇うのを止めて、原稿を全て自分で描く事にした。え?そんな事したらますます大変になって逆に品質が下がるんじゃ…。その通りである。全部自分で描くなんて無茶過ぎて、絵が崩れまくって下書き状態の原稿を載せる事態さえ起き始めた。だが。富樫先生にとってはそっちの方が満足な状態だったらしい。少なくとも、原稿を全て自分の手で100%コントロールする状態にできたからだ。

このように、マンガ制作において自分がどんだけコントロール出来ているかは重要な問題だ。