コンテンツに金が払われない時代に突入して久しい。

最近、マンガアプリとかであまりにも太っ腹な有名漫画の無料公開が大体常になにかしらされている。

この前、ゴールデンカムイのマンガが最初から最後まで全話無料公開されていた。だが、私はこのようなキャンペーンが漫画家にとって何のメリットがあるのか、よく分からない。

例えば、一巻だけ無料にすれば、そこをきっかけに続きが読みたくなった人が続巻を買ってくれますよ!というような話は分かる。

しかし、全話無料にしちゃえば全部タダで読まれてしまって漫画家には1円も入ってこないではないか。

思うに、こういう漫画無料キャンペーンというのは、漫画家のために行われているのではなくて、その漫画アプリのプラットフォームへの集客のためという意味合いが強いと思う。

漫画家は騙されてはいけない。まあ、流石に全話無料とかはそれなりに漫画家への見返りが払われてると信じたい。

数年前までは、twitterで人気になってる漫画を出版する動きが色々とあったが、最近ではいくらtwitterでバズッてたからといって、そのまま単行本にパッケージし直して有料で売っても必ずしも売れるというものでもない事が分かってきているようだ。

そんななかで、ちいかわはtwitter漫画の王者と言えるかもしれない。ナガノ先生はコツコツとちいかわ漫画を描いてtwitterに上げ続けている内に、スッゴイ人気になって、グッズ化、企業コラボを連打、今では地上波でアニメが流れている。

こんな風に、個人制作のコンテンツがマーチャンダイズ(商品化)やアニメ化まで漕ぎつくのは、インディーコンテンツにとっての上場みたいなもんかもしれない。(ちなみにアニメ化自体は原作者にほとんどお金は入らないらしい。とは言え、地上波でアニメ化されれば知名度は爆上がりして、マーチャンダイズの売れ行きが爆上がる点がポイントだろう)

海外でもそのようなインディー上場しつつあるコンテンツが存在する。

例えばハズビンホテルだ。最初は個人が描いていた大人向けのカートゥーンだったが、アニメシリーズ制作まで漕ぎつけ、来年の頭にプライムビデオでシーズン1が配信される。(グロやホラー要素が多いから地上波で流せない)

https://www.youtube.com/watch?v=rYTVBSeTLUQ

最初はキャラデザインと設定だけあって、それから頑張ってトレイラーを作って、さらにメチャクチャ頑張ってパイロット版を作り上げて、それが大人気になればこんな風に本格的なアニメ化として打ち上がる。少しずつエスカレーションしていくわけだ。

最近、THE AMAZING DIGITAL CIRCUSという、すごいクオリティのインディー3DCGカートゥーンのパイロット版動画が公開された。

これも大人気だが、ハズビンホテルの二匹目のドジョウを狙っているのかもしれない。