https://www.youtube.com/watch?v=WHoWGNQRXb0

OpenAIのCEOの、サム・アルトマン氏のポッドキャスト。

興味深い話が色々と語られてる。

サム氏が言うには、これからAI界隈で起きつつある流れは、AIを自己改善、自己成長、自己進化させるという流れだ。もちろん、このような技術が実現すれば、AIはますますパワーアップするだろう。 現在はGPT-3のようなAIモデルは、最初に一度学習させたら基本的にモデル自身は変化しない。サム氏が言うにはいずれはみんながAIを使えば使うほど勝手に成長していくような形になるらしい。

それにしても、自己進化してくAIなんて、SF小説でお決まりの悪役だ。 リード・ホフマン氏はアライメント問題と言うものに触れる。AIがメチャメチャ自己学習で進化してく内に、例えば「人類は悪だ!」とか言い出して人類に反旗を翻したらどうしよう?みたいな話だ。

サム氏はもちろんアライメント問題に対しても取り組むつもりらしい。さらに、何なら頭が良くなったAIに「アライメント問題の解決法を教えて!」って頼めばいいじゃん。というような事を言う。

リード氏も「AIがバイアスを持っちゃって困るなら、例えばAIに「人種差別はやめてね」ってお願いできればいいんだよね」と言う。

要するに、AIが手に負えないくらい頭がよくなりすぎて人類を滅ぼす前に、ほどほどに頭が良くなった段階でAIに自分自身の問題を直してもらえばいいという話だ。

さて、サム氏が強調する話は、AIビジネスというのは、基本的には超巨大なベースとなるAIモデル…つまりOpenAIのGPT-3のようなものがあって、それをみんなが使う形になるだろうと言う。 今はそれぞれの企業が個別にイチからAIをトレーニングしよう!みたいな流れも見かけるが、そんな事をしてたら効率悪すぎでしょう?という話らしい。

まあ、GPT-3を独占してAPIを提供してる会社の社長が語る展望としてはそうだよね、という感じだ。

そこでお客さんから質問が挙がる。「でも、みんなが同じGPT-3を使ってAIビジネスをするんなら、どうやって差別化すりゃええの?」

これについて、サム氏は「AI企業は、GPT-3のようなベースモデルの上のレイヤーのそれぞれの個別のモデルをある意味で構築する形になると思う」と言う。例えばプロンプトエンジニアリングのノウハウもそういうモノかもしれない。

もう一点、興味深かった話は、「10年前だったらAIに奪われそうな仕事といえば運転手の仕事が自動運転に奪われる~!クリエイターは永遠に奪われない!安泰!とか言ってたのに、今となってはいきなりクリエイターの仕事が画像AIに奪われそうだし自動運転は永遠に実現しそうにない、まったく逆になった」みたいな話だ。

要するに、人々が予想する事はアテにならないという事だ。